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あの…写真良いですか? |
「写真お願いできますか?」
旅先に限らず、皆さん一度は経験があるんじゃないでしょうか?
その台詞を言われた事も、自分が言った事も。
昨日、いつものように近所の神社に立ち寄ったら、
綺麗にめかし込んだ格好のご家族に、写真をお願いされました。
きっと雛祭りでお参りに来たんでしょうね。
両親とそのお祖母さま、子供が2人、そしてお母さんに抱かれた赤ちゃん。
何気なく撮ったんやけど、帰りにふと思ったんです。
多分、俺がシャッター押した事なんてあのご家族にとっては、すぐ忘れてしまう事。
尚且つ事実として、そこは重要ではなかよね。
数日後写真が出来上がり、家族で見返す。そして微笑む。
1年後、5年後、きっとまた見返す時が来る。「あぁ懐かしいね。」と。
ひょっとしたらあのご家族にとって、一生の思い出の一枚になるのかも知れない。
その一枚を、宝物になるかもしれない一枚を、
何気なく俺は撮ったんやなぁ。
俺も思い出の大事な写真はあります。でも誰がシャッター押してくれたかは思い出せない。
それでも、その写真自体は宝物。
そう思うとなんだか、不思議な感覚でした。
例えばライヴでも旅行でも何でも良いけど、一生の思い出に残る出来事って
限られた人が「頑張って」残す物やと思ってたけど、
写真なら誰にでも残せるチャンスがある。
その不思議な魅力を感じた日でした。
ではでは。
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Copyright © 中富雄也 [風味堂・中富雄也Official blog 「石橋を叩いて渡ればノッてきた。」] All rights reserved.